琉球王朝祭り首里…古式行列
古式行列は、
国王、王后、聞得大君、摂政および三司官を含めた
琉球王朝時代にタイムスリップする一大歴史絵巻である。
古式行列は、
国王、王后、聞得大君、摂政および三司官を含めた
琉球王朝時代にタイムスリップする一大歴史絵巻である。
「那覇大綱引き」「那覇ハーリー」と並ぶ那覇三大祭りの一つ、「琉球王朝祭り首里」の最大の呼び物ー古式行列は、王国時代に国の安泰と農作物の豊作を祈願するために、正月の三日、国王が馴染みの深い三つのお寺、すなわち近在の円覚寺、天王寺、天界寺を参詣する初行幸の儀式「国王御三ヶ寺参詣行列」(下図)を再現したものです。
古式行列そのものの起源は、500年前の尚真王時代に、三司官の毛氏澤岻親方が中国より最上の金張りの駕籠「御轎(ウチュウ)」を購入して本格的に始められたといいます。
琉球王朝祭り首里の古式行列のモデルとなった「国王御三ヶ寺参詣行列」説明図
古式行列のオープニングは、まず摂政、三司官などの王府高官が正殿に王と王妃を迎えにいきます。
その後、城内を出て、守礼門をくぐったあとで御轎(ウチュウ)に乗ります。
先導役の諷仲門(ウテーナカジョウ)が「ウシュガナシーメーガ、ウトゥイミシェーンドー」(国王がお通りになるぞ)と、厳かな口上を述べるのを合図に、摂政、三司官、王と王妃の御轎(ウチュウ)のあとに、親方、親雲上(ペーチン)、女官、最高神女の聞得大君、祝女(ノロ)などに扮した200名余の市民がそれぞれの意匠でつづき、首里の城下を練り歩きます。
さらに路地楽の楽士隊も加わって古式行列に楽の音を添え、盛り上げます。
見るもの、聞くもののすべてが異国情緒にあふれ、この沖縄が百数十年前までは日本とは別の国、琉球だったことを実感できます。
古式行列のコース
首里城正殿の儀式→歓会門→守礼門→池端三叉路→龍潭前→実施本部前→鳥堀交差点
写真で見る古式行列ダイジェスト
1.摂政、三司官が琉球国王、王妃をお迎えにあがります。
2.王、王妃、お出まし。
国王、王妃は毎年、公募で選ばれた方たちです。
3.出発!楽士の喇叭の音も高らかに。
4.摂政、三司官とともに出立です
5.いよいよ城外へ。
6.守礼門をくぐり三箇寺詣りに。
7.古式行列を形成するそれぞれの職分。
8.実施本部前を過ぎるとフィナーレの鳥堀は間近です。